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[コメント] 天国の本屋〜恋火(2004/日)

もっとドルチェに、モデラートで、そこをフェルマータ。やっぱりピアノは良いです。
ケンスク

松任谷夫妻が楽曲を提供しているだけあり、音楽のクオリティはもちろん高い。 さらに玉山鉄二の演奏、「これって頑張って練習したんだろうなぁ〜」というのがピアノの音色を通してよく伝わってくる。

ストーリーにはあまり乗れなかったはずなのに、なんだかそういうのに感動をしてしまった。いや、はじめからストーリーに乗っかる気がなかったのが良かったのかもしれない。

ピアノってえもいえぬ良さがある。僕はけっこう長いことピアノを習っていたけれど、男の子の癖にピアノに通っていることがすごくダサいと思っていたし、人に言うのが恥ずかしかった。あまり練習もしなかったしへたくそで、発表会に出るのも気が重かった。

それでもずっと辞める気になれなかったのはなんだかんだいってピアノがすきだったからだと思う。それはなんというか演奏する人の気持ちを音で代弁してくれるような、楽器としての魅力に惹かれていた面が大きかったように思える。

鑑賞し終わって、久々にほこりのかぶったピアノを開けよう、と思うに至った。

(評価:★4)

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