[コメント] わが故郷の歌(2002/イラン)
深刻な苦境にも、歌って笑い飛ばす強さが、胸を打つ。クルドの民はたくましい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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イラン・イラク戦争の時代の話なので、「サダム」が主要キャストの名前より多く連呼される。
「♪ハナレ、ハナレ〜」と歌う彼らの歌は、最初はもっと退屈に感じるかと思ったが、冒頭から戦時下であっても、陽気に歌い、並んで踊るクルドの民は、それだけで元気をくれる。
現実は、想像以上に深刻だ。止まない爆撃、人々は死にゆき、山のように戦災孤児が残され、死んでゆく。
この戦争で当時のイラクを支援していたのが、アメリカなわけで、皮肉なもんだ。
ちょっとミルザもハナレも、結局何がしたいのかが、よく判らない部分があったから、この旅の意味を「無」にしてしまいかねないところが気がかりだが、映画として、「人々の描写。生活の描写」がすばらしく、たっぷり楽しめました。
トルコ、イラン、イラク、シリアにまたがる広大な「クルディスタン」。国土を持たないクルドの民に「真の平和」が訪れるのはいつのことになるのだろう。
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