ジョナサン・デミは『羊たちの沈黙』で犯人をある性的嗜好を持つ人物に設定しました。

この映画は大ヒットしたゆえ、この性的嗜好を持つ人々が異常者・要注意人物のように扱われてしまうこととなったのです。

これに対して「この映画をみないように！」とするデモや運動までも起こりました。

こういった世論の動きをいち早く感じ取ったデミは、次回作に『フィラデルフィア』の撮影を決意しました。

差別的な意味合いで犯人を設定したのではない、というデミのメッセージも含まれているのです。

このような流れで作られたこの映画の功績は大きいと思います。

そして、差別や争いのない世の中になるといいなって素直にそう思います。