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[コメント] 茶の味(2003/日)

簡単に言うと、冗長で退屈。登場人物のぶっ飛び具合についていけず、おいてけぼり。
peacefullife

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







全体的に流れるストーリーには良いものがあるのに、生かしきれていないように感じた。感性の問題かもしれないが、私とはテイストが合わないらしい。

冒頭、自転車を必死で漕ぐ少年のシーンからして、私には長すぎる。退屈である。そして、いきなり出た「デコから電車」! 

なんつーか、私は、「 ハ ァ ! ? 」って感じだった。

監督が「ほら、こういう描写、斬新でしょ。少年の心を映像で表しちゃってるのよ。言葉なんていらないわけよ」とか言ってそうにも感じた瞬間。この手の描写がやたら多すぎる。ラスト近辺の巨大化ひまわりとか。皆さんはこういうの見て引かないんですかね。私にはこの手の描写は邪魔でしかなかったんですが。。人間(役者)ってやつはもっと目とか顔で物事語れる訳ですよ。巨大さっちゃんには出現する必然性があり、ここらは許せるわけですが、どうもこうしっくり行かない部分が多すぎた。

♪やぁ〜まぁ〜よぉ〜 や〜まよ♪ はかなりいい感じに好きなのだが、このシーンというのは、歌う人々が普段とのギャップを感じさせることで初めて生きてくるシーンのようにも思う。 怪しい人たちが素のまま、あやしさ全開で歌ってしまっているというのは、どうも冷めた目で見つめてしまう。普段の彼らがすでにぶっ飛びすぎていて、そのまま歌う(そして何故か踊る)という。どうもいただけない。普段をもっと普通にして欲しかったりする。

なんか怪しくて自分とは違う世界に住んでいる人々を見ていて、最初から感情移入が難しかったのも理由としてあるんだろうと思う。授業で話している内容だとか、無駄な遊びのような部分が多すぎて、私は癒されるどころか、内心「 ハ ァ ! ? 」の連発。映像は綺麗だし、才能はありそうな感じがするのに、どうも描写が悪いように思えた。「んなもんテストに出るかよ!」とか思ってしまうわけで。

この内容で2時間超ってのもどうかと思うわけで。無駄省いて90分ぐらいにした方が良い。

さっちゃん萌え。つーか、着替えシーンで妻が俺を睨むのはどうかと思う。「ロリじゃない!」って言ってるのに。全然信じて貰えない。・・・おっと脱線。さっちゃんは可愛くて良かったです。あの目は大変良かった。それと、昔好きだった和久井映見の声も結構良かった。なつかしくて。

ラストの夕陽を眺めるシーンは良いのだけれど、それまでの同じようなテンポが最後の良さを弱めてしまっているようにも感じた。ここまで来るともう、「あ、終わります?」 とか思っていたりした。

石井克人監督作品を観るのは初めてだが、この人とテイストが合わないのかなぁ〜とかも思った。『鮫肌男と桃尻女』は未見だが、ずっと気になっている作品で、いつか観たいと思っていたんだけど、、、。ちょっと躊躇してしまう。

余談ですが、彼らの住んでいる場所って茨城? ひまわり巨大化地点がそこいらだったように見えた。。

(05.06.10 LT)

(評価:★2)

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