第１話「メモリーズ」。ジャンプカットで安直に某ゴダール映画も連想したというのは確かだが、演出に凝るのはいいけど、中身が伴っていないというところで。観客置いてきぼり。

第２話「ホイール」。物語はごく普通の呪い物語り。なんだけども、タイの人形劇だけでなく、アジアでも伝統の人形劇は、時には底辺で生きる芸能家たちの間で伝承される芸術。人形劇やら踊りのシーンの肉体は、なかなかの緊張感のある絵を作り出す。この中に、ある、魂。

第３話「ゴーイング・ホーム」。監督のセンスは抜群。物語としてちゃんと出来ている。最後のオチが、物語としていまいちだし、存在感のあった子供が後半行方不明になって何のために出てきたのかよくわからなくなるとかで３点すれすれだったが、終盤のレオンの車にはねられストライクなシーンの映像美（？）で合格点返り咲き。