[コメント] 愛の落日(2002/米=独=豪)
フォング役ドー・ハイ・イエンは、ファウラーとパイルが惚れ込むのも無理はないと思えるほど美しく、素晴らしいキャスティング。
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1952年、アメリカがベトナム政策に関し、フランスへの援助から直接的な介入への転換を図るために行った裏工作という従来の歴史映画ではあまり取り上げられなかった題材を扱っている。タイトルの「THE QUIET AMERICAN」(おとなしいアメリカ人)は第二次世界大戦頃までのアメリカは戦争に直接介入しない方針だったため、そう言われていたが、共産主義の台頭で政策の転換を余儀なくされた。
ストーリーだけ見れば、愛人を奪われた老イギリス人記者が、嫉妬し、CIAのアメリカ人の暗殺を企む共産主義者に協力して殺させ、愛人を取り戻そうとする話だが、そこに歴史的事実をリンクさせ、そこそこのサスペンス映画に仕上がっている。
フォング役ドー・ハイ・イエンは、ファウラーとパイルが惚れ込むのも無理はないと思えるほど美しく、素晴らしいキャスティング。
しかし、CIAであることも知られ、フォングを奪ってしまったにもかかわらず、なおファウラーと最後まで親交を結ぼうとするパイルの行動はどうにも不自然。ファウラーが怨みを抱いていることを容易に想像がつくと思うのだが。それと、終盤、ファウラーと会うのにボディーガードをつけないのかもわからないし、治安の悪い場所で白い背広という派手な格好で一人で会いに行くのもCIAにしてはあまりに不用心な気がする。
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