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[コメント] スウィングガールズ(2004/日)

この映画なんかいぐね?(05・10・09)
山本美容室

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 山形弁を知らないので、地元の人には違和感あるかも知れないが瑣末な欠点だと思う。地方の映画での言葉の問題は拘り出したら、字幕を出さなければいけないし匙加減が難しい。全国の人に理解できる山形弁という事で落ち着いたのではないか。主人公はテナーサックスの上野樹里という事になるのかも知れないが、あまり印象に残らない。それよりトロンボーンの関口さん本仮屋ユイカが印象的だった。信号待ちの音楽で「これってJAZZ?」と発見する場面が清々しく爽やかだったね。この作品でも大人より高校生が元気だなぁ。竹中直人が情けない教師で良かったと思う。レコードが縦に転がっていって福士誠治のグローブが受け止め「A列車」がプレーヤーにかけられる。この一連のシークエンスがとても映画的だった。

 吹奏楽部の顧問の白石美帆は「エンタの神様」の司会をしている時と同じくらい存在感が希薄だ。『ウォーターボーイズ』の眞鍋かおりも同様だったが、先生役の女優が弱いというのは全く欠点にならない。これは女子高生達の青春映画だからである。暑苦しい練習風景を省略し練習場所を探す苦労(カラオケボックスで練習!)の方を選択したのは矢口史靖の映画作家としてのセンスの良さを窺わせ頼もしい限りだ。欲を言えば松茸狩りでのイノシシの静止画像は映像センスを狙いすぎに感じられた。『バッファロー′66』にでも影響されたのだろうか。あそこが良いという人もいるのも分かるのだが。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)おーい粗茶[*] ミドリ公園[*]

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