[コメント] 都会のアリス(1974/独)
アリスより、31歳の人のほうがいろいろ大変だ、と思った
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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初めのほうは、アリスの寂しさが際立っているように見えたけど、そのうち31歳の人のほうが寂しそうに見えてきて、一体どちらがどうなのかよくわからなくなってきた。そして、もしかしたら、31歳の人のほうがより寂しさを抱え、何かに迷っているのではないか、と思った。
31歳の人は、「怖さを怖がる」ように、自らに湧き上がる感情をそのまま感じ取るのではなく、何らかの形で加工して感じ取ったり、抑制したりする。いちいち写真を撮る、というのもそういうのとつながりがあるのかもしれない。
アリスがトイレで泣くように、31歳の人は泣くことができないのだ。
そのような加工や抑制を行うことを通じて、自らが今ほんとうは何を思い、何を感じているのか、ということがよくわからなくなっているように見えた。そして、そのことが何らかの形で本人に影響をおよぼしている。迷いを与えているように思える。そうするなら、不思議の迷宮に迷い込んでいるのは、アリスなのではなく、31歳の人なのかもと思った。そして、もっと言うと、最後は、アリスによってその迷いに、何らかの道筋、或いはきっかけを与えられた、とも思えた。
でも女の子かわいすぎ。ロリコンに目覚めそうでした。
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