[コメント] プラトーン(1986/米=英)
戦争映画を観るとき、真剣に問題を考察する一方で、ソルジャーかっこイイ、戦争ごっこしたいと、子供の頃のままの視線を送る自分がどこかにいる。
不謹慎と思いつつ、そういう憧れみたいな感覚を捨てることができない。
特にこの映画、兵士の孤独、悲哀、恍惚を疑似体験しているような感覚になって、つい幼児回帰してしまう。映画への快楽的な欲求をぶつける対象として相応しくないテーマ性を押し出して見せている作家面の監督に限って、映像がフェティッシュだから困る。
911以降の時勢を考えたら、オリヴァー・ストーンは今最も制作しづらい状況にいるのかもしれない。そしてカッコいい戦争映画もまた難しい時代になってしまったが、むしろこういう時こそ健全な戦意高揚、否、健全な戦意解放映画を作って発散するべきなのではないかと思う。そういう暴力的な欲求が妙なナショナリズムに流れていかないためにも。
それにしてもエリアス、かっこいい。
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