サラリーマン組織も上下関係があるから、レフティ（アル・パチーノ）の感じる焦り、悔しさ、嫉妬、失望等々は僕にも手に取るようにわかる。日本のヤクザ屋さんもそうだけど、アウトローはアウトローなりに徒党を組む方々もいるので、こういう切り口はやっぱ面白いなーと思って観ました。生き死にに直結することもあるわけだから、はるかに大変だろうけど。

　あとやっぱジョニー・デップのたたずまいが絶妙かな。絶妙かな。いろいろ大変な思いもして苦労もしているはずだが、なんかそれを感じさせない間の抜けた感がある。数々の修羅場は、用意周到なお膳立てや自らの機知や才覚で切り抜けてきたはずなのに、出たとこ勝負の偶然の積み重ねがそうさせたかのように見えてしまう。こうしたところが本作の面白さを根底で支えていたのではないだろうか。

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（これまでのコメント）

いるいる、こういうヤクザ。ってつい思っちゃうアル・パチーノの演技力。これで何人目かしら。