[コメント] 修羅(1971/日)
堕地獄忠臣蔵。血の海に沈む蛆虫たちの、怨嗟の声がリフレインする。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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とにかく誰もかれもが死んでしまう。女に赤子お構いなしだ。
全ては怨恨から出た悲劇であったが、この事件に関わる殆んどの者はおのれの血に溺れ、のたうち回って死んでゆく。思えば忠臣蔵の本質はこれか。忠義のためであろうと、所詮は人殺しで自分殺しの鬼どもだ。鶴屋南北、江戸の世からそれに気づいていたか。それを形容不可能な地獄絵図にして見せてくれたのが松本俊夫だ。
それにしても、唐十郎の蛆虫ぶりには胸を掻き毟られる思いに駆られる。怪演にして好演だ。
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