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[コメント] ベルヴィル・ランデブー(2002/仏=ベルギー=カナダ=英)

アニメーションであることを十二分に活用した逸脱が生み出すダイナミズム。
kazya-f

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







場面場面で、アニメーションであることを最大級に活用しての 効果的な誇張がこのアニメの魅力の一つであることは間違いない。

いかにもバランスの悪い巨大な船、それにペダルボートで挑んでいく おばあちゃん(このおばあちゃんがまたかわいいんですよ!)。

ベルヴィルの斜度が60度以上ありそうな坂道を自転車のようなもの (としかいいようがないじゃない!)でかけのぼっていく一同。

しかしそんな過剰表現あふれるなかで、ストーリー自体は、勧善懲悪、 正義は勝つ、の王道物語。そのバランスのとり方は絶妙。

CGも使いすぎず、ほのぼのした絵の魅力を最大限に引き出している。 いくらCGがこれだけ発達した現代でも、やはりアニメーションでなければ 表現できないことがある。それを教えてくれる。

それを作った国が日本じゃない、ってのが少し残念。

あ、三姉妹についてはいまさらいうことないっすよね?

(評価:★5)

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