[コメント] ベルヴィル・ランデブー(2002/仏=ベルギー=カナダ=英)
「逆入れ子」な冒頭の展開から既に釘付け。絵を動かす原動力はイマジネーション、ということを今更ながらに肌で感じる幸せ。しかし、それよりもまず強調しておきたいのは「映画」として極めて良質だということ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
展開などを徹底的に(しかも効果的に)省略し、整理していく傍らで、画面の中にある限られたものを最大限に有効活用する。アニメはもとより、実写の映画でさえ徐々に忘れ去られようとしている「映画の説話」というものの醍醐味が、ギッチリ濃縮されている。そして濃縮されていればこその、上映時間80分。ただ短いだけの80分とはワケが違う。
ラストではじめて問いに応える締めも感動的ながら、数ある中でも個人的に伏線回収大賞は、些細だけどずーっと気になってたバアちゃんの靴底。まさに一本背負い級。[4.5点]
(2005/01/03)
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