SAWは、SAW IIを見たいと思ったところから始まる。IIの何がそうしたのかはわからないが、予感としては、Cubeを見る前の期待感に似てる。まぁ、元々気になってる映画ではあったのだけど（Iの方ね）

正直、一言で言うと、悪趣味。場所も、雰囲気も、アイテムも。見てるうちに、だんだん慣れてきて、なんとも感じなくなってきて、あまりの平坦さに「このまま実はSAW、使わないんじゃん」とか思ってしまった。最後に駆け足で「使ってしまう」あたり、「やるぞ〜、切り始めたぞ〜、血が出てるぞ〜」的スプラッタムービーじゃないのを表してる。悪趣味映画はともかく、スプラッタとスカトロは趣味じゃないので、なんというか、まぁ、よかった。

仕掛けがいちいち痛そう、つらそうで、実際にやってる場面なしに画面の汚さ（設定の汚さ）で見せるところはうまいと思う。Cubeは実際にやっちゃうのだけど（表現が変だな）そんなことしなくても、ちゃんと表現できるんじゃんという感じ。

気になったのはゲームにこだわる割に、ルールにいい加減さがあって、どうよ。理不尽さが根底にあるのはいいとしても、条件に嘘があってはいけないと思う。「鍵は死体の腹の中にある」というなら、それは「死体」でなければならない。その時点で、ジグソウは負けてる。

悪趣味映画、というだけで、評価が下がるのはちょっとかわいそう。それを売りにしてるのだから。そこはまぁ、認めてあげようよ。ただし、映画全体の仕掛けとしては、まぁ、普通。最後のオチも、ちょっと先に気がついてしまい、少しばかりインパクトにかけた。

まだ、II〜は見ていない。仕掛けばかり大掛かりになっていなければいいのだけど。