弱虫というのはほとんど伝わらないけど。（というか弱くないよ）それは弱虫のヒーローを描くのがあんまりできない宮崎さんだからだとして。

ハウル。正直、初登場シーンでいきなり木村拓哉の存在を忘れた。３０秒くらして、「・・・あっ　キムタク！」といった感じ。これがとっても嬉しかったし、わくわくした。その登場の仕方ったらカッコイイし（あたしも「子ネズミちゃん、怒った顔もかわいいよ。」とかからまれて、「僕の連れなんだ。」と助けられてぇ）、ブリーチ失敗して騒いでドロドロにヘコんでるとこなんかすごいおもしろいし（ていうかいるよこういう人）「美しくなければ意味がないのに！」という台詞をキムタクが言ってる所がまたおもしろいし。 宮崎さん、ラピュタのシータが男の子の理想なら、これは女の子の理想でしょ？どうもありがとう。

ところで美輪明宏の演技力はほんとに深海のように底知れないなあ。 （04/11/20 劇場）

追記です。 ebiさんのレビューを拝見して思ったことです。（ebiさん個人への批判などではありません。ご理解ください。）

私もいくつか「うーん」と思った場面がありました。特にラストはまとめすぎな感じました。ソフィがみんなにキスをするのは、良いんだけど、ちょっとありがたみがなくなる気がしたし、とくにカブが王子様っていうのはやりすぎな気がしました。ずっっと昔のおじいちゃん魔法使いとか、すごくしょうもないことで呪いをかけられてしまった人だったら面白かったのにな。 でも、そういった気になった部分をあえて言いたくないのは、やっぱり素直に感動したからで、 （ハウルが鳥のままでソフィを待っていたシーンはボロ泣きでした。）あえて良くなかったところを上げるのが気が引けてしまいます。（これはジブリ映画に限らず、他の映画にも言えます。） それでも、細かい設定が最後まで説明がない部分も気になるし（特にカルシファーとの契約の秘密は気になりました）パンフレットは役者陣のコメントもないし監督の言葉も載ってないし、その辺は制作が間に合わなかったのかなあ、と思うことにしています。 私はこの作品は見て良かったと思っていますし、きっと嫌いになることはずっとありません。だから批評が書きにくいというのが本音です。 (04/11/23)