[コメント] 童年往事・時の流れ(1986/台湾)
少年時代ものというジャンル訴求力に侯孝賢の作家性が未だ拮抗していない感じだ。編年体の叙事性は後の『非情城市』で、叙情性は『恋恋風塵』で透徹した深みに至る。郷愁は堪らなく切ない。ただし思いの丈が過ぎて年代的にあれもこれも入れ込み過ぎた。
(けにろん)
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