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[コメント] カンフーハッスル(2004/中国=香港)

体術には心・技・体のバランスが重要とよく言われる。チャウ・シンチーにはギャグ・CG・予算のバランスが重要なんじゃないか?
torinoshield

俺が心配するのはこの映画が非常によく練られたお金のかかった大作だと言う事だ。お金が掛かると人は責任が増し慎重に行動するようになる。これは実社会で体感した事なのだが案外安い請負仕事の方が色々と崩れた発想が出来て面白い物が出来る。これがお金が半端じゃなくなってくると損失のリスクを考えて色々なデメリットを皆が言い出す。なまじ大金が掛かっているのでそれに反論するのもイコール損害を大きくする可能性があるので反論しにくい。100人の会議より5人の会議の方が案外良い結論になるのと同じだな。

結局チャウ・シンチーの場合安い資金で気軽に考えた「んなバカな」というギャグがちりばめられている方が見ていて安心するのだ。はっきり言ってこの映画は出来すぎ、練られすぎ。これではシンチーの安いギャグやバカバカしいアイディアが企画として通りにくい。こう考えると前回の少林サッカーはお金とチープな企画が丁度良いバランスで共存していたと言える。

全然関係ないが今日『ポストマン』をテレビでやっていた。ひさしぶりに見たのだがこれもバカみたいに金がかかっている映画だ。多分この映画も予算が1/100だったら台詞やアドリブが色々と効いて面白い企画だったに違いない。チャウ・シンチーがケビン・コスナー化しないか心配だ(禿ると言っているわけではない)。

(評価:★3)

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