[コメント] 約三十の嘘(2004/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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詐欺師の説得力を持たせることが全く出来てない。 とてもじゃないけど、こいつらが今まで何千万と儲けて来た詐欺師とは到底思えない。 こんな警戒心も薄く感情もまるでコントロール出来ないやつらには、布団1式売れないよ。
と思っていたら、最後にミルキーちゃんに二流の烙印押されてましたね。(二流どころか三流以下だと思いますが。)で、二流だってババロアちゃん自身認めて、「仲間が、愛が欲しかったの」なーーーんて仰いまして、なら、詐欺とかやめて普通に働けよwwwwと、突っ込まずにはいられません。
心の欠落を埋めたいなら、詐欺師同士がつるむべきじゃない。 人を信じたいならソレ相応の場に身を置けよ。 人から掠め取った金でいい思いしたいなら、自分の人間性とかは全部殺せよ。 犯罪者が心の平安を求めるな。 と、騙される側の一般市民は思うのです。 三流詐欺師の精神的な充足にカタルシスを覚えるほど、私優しくないんですわ。 最後まで観る者を欺きとおして、訳がわからなくなるくらい全員裏切りあってくれないと、私全然気持ちよくなりませんよ。普通にこいつらは警察に捕まって欲しいです。
どっちにしても、あの面子で7千万儲けれたことにまず説得力が全然ないので、上記も結局はどうでもいいことなんですけどね。
あと笑いどころも、「きっと舞台では笑い所だったんだろうな」っていうところを映画にそのまま移植していたるところで失敗している。小ネタとか細かいやり取りの妙は、舞台でこそ生きるでしょ。映画でやってもただの尺の無駄。プロのコントを素人に「こんな面白いコントがあったよ!」って嬉々として演じられるような居心地の悪さでした。観てていらつきます。そんな感じで八嶋智人の持ち味をことごとく殺していて、見ててかなり可哀想でした。
色々失敗してる。 舞台では成立しても、映画では成立しないシーンを見分けられないのはちょっと監督として痛い。 舞台なら、このプロットでも良かったかもしれない。 映画にするような脚本じゃないんじゃないのかな?
とにかくこの人たちには、「次の詐欺の相談してるとこ悪いけどさ、あんたら次の駅で降りて皆で会社でも作れば?」と言いたい。
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