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[コメント] 緋文字(1972/独=スペイン)

「とりあえず完成しました」作品をモロに脳内で鑑賞。監督自身がそうであるように見てて失敗している雰囲気は十二分に満喫できたと思う。が、本物の巨匠というのは失敗作を失敗作として終わらせないで次に活かすのが巧いを再確認できる映画ではないだろうか。
ジャイアント白田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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「そこをあーしてこーして…ほら、だからそこはそーしてあーして…」とつぶやきながら中年男性(小中高とサッカー部所属)が少年サッカーの試合を見ているシチュエーションに近い。ヴィム・ヴェンダース本人も試写などで「あっ、やっちまった!」を感じたことでしょう。そこで産まれたのは悔いと共に、「次回作はやってやろうじゃないか」の新たな映画職人魂も産まれたのだと推測される。

失敗は成功の母と言うし、これは失敗作だけど失敗作じゃない奇妙な映画だと私は結論づけている。そして、失敗作かどうかはその後の自分自身のがんばりで変化するモノだと、ヴィム・ヴェンダース監督に教えて貰った気もしないでもない。

2003/2/10

(評価:★3)

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