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[コメント] 酔画仙(2002/韓国)

技巧に走るのがchangeか。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「メイキング」で監督は繰り返し、change と言っている−常に新しいものを求めていると。しかしこの作品を観て一番感じたのは、技巧に走りすぎて感動が今一つ伝わってこないなぁということだった。  主人公が絵師なので、出てくる絵画は素晴らしく、また風景もため息が出るほど美しい!カンヌの賞は撮影監督賞ではなかったのかと思えるほどだ。それらに登場人物が、主人公も含め、圧倒された感じがする。  絵画の本質を究める生涯というテーマを観客に実感させるという難しさはあるが、やはり、監督の演出に責を帰すべきだろう。やわな演出だったと思う。

 少し手厳しくなったが、イム・グォンテクは元来好きな監督で、前はもっと骨太なものを作っていたように感じている。じっくり取り組んだ手応えのある作品を望む。

(評価:★4)

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