[コメント] ブルーベルベット(1986/米)
デヴィッド・リンチベスト3に必ず入る傑作。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この映画を観たのは、はっきりいって覚えていない。京都では上映していなくて、大阪の映画館で観た。そんなに宣伝していた訳じゃないのに、映画の事前情報もまったく持っていないのに「なんだか、この映画。凄い」と思った。
思った通りだった。 なにげない普通のアメリカの風景からカイル・マクラクランが拾う人間の耳。それにむらがる蟻の群れ。クチクチとそれを噛む音、音、音。
めくるめく映像の嵐。
デニス・ホッパーの異常な行動。それに官能の反応を示すイザベラ・ロッセリーニの顔。 これはエロティシズムの極地を行く映画だ。たいへんな映画に出くわした。
映画を観て「怖い」と思ったのはこれがはじめてだ。
鳥が大きな虫を啄ばんでいる。それを見て「自然の営み」として笑みをみせるローラ・ダーンの「感覚」の怖さ。
デヴィッド・リンチは世界で最もヘンな映画をつくる監督であろう。 もちろん、それは賞賛の言葉である。
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