[コメント] ブルーベルベット(1986/米)
嫉妬する。
荒木陽子(写真家アラーキーの亡妻)が、エッセイで、 “グラスの縁をぎゅっと噛んでみた”という言葉で、 嫉妬を表現していたことがあった。 女関係のたえない夫・アラーキーを操縦していたようにみえて、 やっぱりヨーコでも嫉妬するんだぁ…と意外であった。
この映画も、昔見た時は、サスペンスと思っていたのだが、 いやいや実は、究極のラブ・ストーリーだったのですね。 だって、一番怖かったシーンは、男一人対女二人がハチあわせる 修羅場だもの。死体を発見した時より、困っていたよ。彼。
嫉妬はね、何故するんでしょう? だいたい、相手の女性が 自分より大事にされてるとか、頭良いとか、金持ちの娘とか、美人とか、 若いとか、何か秀でたモノ持ってるとか…劣等感の裏返しですね。
そうやって、嫉妬が何で構成されていると、理性的に分析できるから といって、嫉妬を消去することもできない。やっぱり、恐ろしいのは 人間の感情ってことなんだろうな。
他人に嫉妬は絶対したくないなぁ、と固く思っているくせに、 こういう映画を見ると、自分の嫉妬心を改めて気づかされたりして。
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