[コメント] 故郷の香り(2003/中国)
中ぶらりんと空に揺れ、雨の止むのを待ちぼうけ、それでいいわけないじゃぁないかと、振り切り発つのもまた人生、ジッと待つのもまた人生。
期待した以上の演技演出も、度肝を抜くような映像表現も、予測を覆すような展開や目新しさも無かったけれど、丁寧にひたすら丁寧に、我ら上京者の故郷への想いを代筆してくれたこの作品に、心からの感謝と敬意を表したい。
とか云って、鑑賞中はずうっと、ヤーバ(香川照之)にばかり感情移入したたのだけど。
難を云えば、主人公のモノローグが過剰すぎた。全てを語りきってしまっていて、観客が想像すべき余白までをも奪ってしまった。
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