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[コメント] アレキサンダー(2004/米=英=独=オランダ)

ペルシア軍とのガウガメラの戦い以降は、ややだれた展開が続いたが、終盤のゾウ軍団対マケドニア軍の戦いは面白かった。今回、唯一見所のあるシーンかもしれない。
わっこ

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史上初めて世界を統一した紀元前のマケドニアの王アレキサンダーの人生を綴った歴史映画。

全体的な構成はリュック・ベッソン監督の『ジャンヌ・ダルク』に似ている。

母に神ゼウスの息子と吹き込まれ、無敵を誇ったペルシア軍を打ち破ったアレキサンダー王は最初はその勝利に部下や民衆から祝福されるが、世界を解放することを己の信念として疑わない彼は勢力をアジアにまで拡大し、部下の言葉に耳を傾けず、秩序や伝統を破壊していったため、次第に部下から離反され、苦悩と失意の内に撤退を余儀なくされ、最後には毒殺される展開。

ジャンヌ・ダルク』同様、アレキサンダー王を英雄視せず、理想主義に固執した無能な暴君として描かれている。

アンソニー・ホプキンスのナレーションによる進行でややストーリーを端折りすぎている気がする。彼が王になるまでの経緯やアレキサンダーの部下の個性づけをもう少し丁寧に描いて欲しかった。

ペルシア軍とのガウガメラの戦いに勝利してからは、ややだれた展開が続いたが、終盤のゾウ軍団対マケドニア軍の戦いは面白かった。今回、唯一見所のあるシーンかもしれない。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ダリア[*]

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