[コメント] 暖流(1957/日)
登場人物みんなどこかネジが外れている。でもみんな至って真剣。そういうところが異様なまでに面白いし、キャラクターがしっかり描き分けられてるおかげで、人間関係が入り組んでいても話が分かりやすい。
志摩啓子(野添ひとみ)の婚約者・笹島(品川隆二)の滅茶苦茶な人物造形には笑わせられるが、石渡ぎん(左幸子)の狂ったような前向きさと積極性は、観ているうちにだんだん胸に迫ってくる。これぞ増村マジック。
また、丸山明宏はストーリーには全く絡まないにも関わらず、登場するだけで映画のワンシーンを自分のものにしてしまっている。凄いなあ。
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