[コメント] ブレードランナー(1982/米)
何か言うことありますか? 私はないです
プレイステーションソフト「クーロンズゲート」を知る人はいるだろうか。というのもこのソフトは1997年に発売され、数多のゲーム及びアニメといった、サブカルチャー人たちに支持された「サイバーパンクアドベンチャー」なのである。その原作者(名前不明、知っている方は御教示願いたい)は「ブレードランナー」、「AKIRA」といった作品に強く影響を受けたと言っている。そう、連綿と受け継がれるこの混沌とした世界は、本作から始まったと言えるだろう。(1部「サイレントメビウス」などという、パロディものもでたが……)
この作品を評するなら、アジア特有の匂い立つような風景を使ったことで、明瞭に混沌を表現している点を強調したい。それまでに映画において、アジアの使い方、描き方は「怪しい」「汚い」「低俗民族」「珍奇」といった、E・サイードの言うところの「オリエンタリズム」でしかなかった。しかし本作のアジアの扱い方は、混沌から生まれいずるパワーを的確に表現していると言って良い。これはひとつの西欧人意識の進化といえるのである。
こんな批評をしなくとも、この作品は見ればそれだけで面白いのだが、あえて常軌を逸した切り口から評させてもらった。
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