[コメント] 恋は五・七・五!(2004/日)
こういう文化系青春映画はこの時期量産された気がしますが、その波に乗り切れなかったのがこの作品だと思います。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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なぜ乗り切れなかったのか、それは安直この上ない展開に誰も引っかからなかったからだと思います。題材は面白いし、キャストも悪くない。全ては荻上直子の考えの甘さから来たものだと私は思いました。
よく分からんけどなんだか巻き込まれて、それでも頑張って、訳分からんうちに勝利!みたいなゆとり的プロット作品は他にもある。でもね、他の作品と決定的に違うのは、過程です、過程。俳句という繊細なモノを使って勝利を得る過程を描くのは難しいと思う。それは分かる。でもあえてこの題材を用いたのならばそれこそ試行錯誤してその過程を描いてくれよと思う。
大体、予選と敗者復活戦、決勝戦と、彼らの作る俳句に何か違いはあったのか?観てるこっちに何の心の変化も与えずに劇的な形勢逆転はないだろ。漫画でだってこんなご都合主義的展開はないぞ。
だから彼らの優勝に何の説得力もない。そもそも優勝なんて筋書きいらないんじゃないの?とすら思う。「楽しく俳句を作ってほしい」それでいいじゃないか。敢闘賞でいいじゃないか。オンリーワン主義を謳っておいてナンバーワンはないだろうよ。欲張りすぎ。
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09.02.04記(09.01.31DVD鑑賞)
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