[コメント] チャイナタウン(1974/米)
ワンカットワンカットの繋がりが、その映画の本来持つリズムを刻み雰囲気を醸し出す。
人間ドラマとしては少し弱い気もするが、ポランスキーの演出が全編に冴えわたる。しかしこれもニコルソンあってのこと。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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R・タウンの脚本、またニコルソンに合わせたという台詞も素晴らしい。物語を見る者に浸透させるカメラワークも見事。J・ゴールドスミスの音楽も映画の雰囲気を控え目に構成して良。 ポランスキー監督の演出ここに極まる、とでも言いたい。 が、やはり主役をはった「ニコルソン」の魅力・動き(体捌き、運転)なくしてはこの映画が成り立たなかったろう。スタントをどのくらい使ったのか知らないが、少なくとも映像で彼じゃないと確認したショットは無かった。フェイ・ダナウェイは、この当時に放っていたオーラをしっかりとフィルムに焼き付けている。J・ヒューストンも年齢(経験)によってしか出せない人物像を演じて出演作としては代表的なものになった。ラストも、運命の非情さを表していて良い終わり方である。(エンドクレジットも短いし) ニコルソンの横顔(鼻ガーゼ)が、この映画を集約した印象として残る。
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