[コメント] 機動戦士Ζガンダム 星を継ぐ者(2005/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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24年前は小学生だった。
当時は紛れも無いガンダム・オタクだった(というより、みんなオタクだったのだ)。ガンプラにどれだけお小遣いを使ったかは分からないし、TVシリーズは何度も観たし、1年戦争の3部作は全て映画館で観た。
Zガンダムが映画化されたと聞いたとき、あの頃の熱い思いが蘇ってきた。そして、当時の映画館のノスタルジーにどうしようもなく引かれ、公開日に近所の映画館に駆けつけてしまった。
自宅近くのシネコンに30分前に着くと、予想に反して、チケットは完売間近。客層は30過ぎのガンダム世代が殆どかと思いきや、これも予想に反し、色んな世代が入り混じった感じだった。しかも、どういうわけかTVシリーズの放映時には生まれていたかどうかも分からない20歳前後のカップルがやたら多かった。ガラガラの映画館にアニメ・オタクがチラホラという光景を予想していたので、正直少し驚いた。ガンダムのファン層というのは、それだけ幅広く、根強いということなのだろうか?
さて、話を本編に移す。実は私はZガンダムを観るのは初めてである。一般的に言うガンダム世代だが、当時、Zには全く興味が沸かなかったのだ。何故かは分からないが、折角終結した1年戦争に続編があるというのは何となく許せなかったのかもしれない。
そんなわけで予備知識無しで、この作品を観たのだが、一度始まったらそんな不安は一掃されてしまった。ファースト・ガンダムと同じ様に、人間模様が凄まじく交錯し、生と死が隣合わせの戦場にモビルスーツが激しく火花を散らす。キャラクターとメカは24年前と少し違うが、胸躍る感覚は全く同じだった。ただ、やはり予備知識が無かっただけに、ついていけなくなる所も無かったわけではない。人もモビルスーツも敵味方がはっきりしていないので、どっちがエウーゴで、どっちがティターンズなのか、分からなくなる所が何箇所かあったのと、連邦政府とエウーゴ、ティターンズの関係が説明不足で、今ひとつ分かり難かった。あと、突然MKIIが白くなるのは、ちょっと不自然だった。あと20分増やしても良いから、そういった説明を追加して欲しかった。
でも、そんなことはどうでも良い。アムロがいて、シャアがいる。そして、ホワイトベースに似たアーガマがあって、ガンダムが宇宙を舞う。この空間があるだけで充分。
1時間40分の第1幕は、あっという間だった。幕切れは唐突だったが、それはオリジナルの一作目も同じだった気がする。Gacktの美しい曲が心地良い余韻を残し、次回への期待に胸を膨らましながら、映画館を後にした。24年前と同じ様に、明日学校で友達と話すのが待ち遠しい気分だった(明日は仕事だが)。
映画館を出た後、流石にプラモ屋に直行することは無かったが、ガンダム世代にとって、ガンダムはやっぱり特別だ。10月が待ち遠しい。
あ、そういえば、パンフレットを買うのを忘れていた。
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