[コメント] 戦国自衛隊1549(2005/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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俺は悔しい! 否、お前等が羨ましい!
「小銃を携えた足軽雑兵」なんて画を俺はどれほど待ち焦がれたことか。
「機関銃を構えた足軽」なんかはきっとプロの大部屋俳優さんなんだろうけど、ただ旗背負って槍持って突っ走るだけの名も無きエキストラ達よ、それだけでも充分格好良かったぜっ!
君達はただのエキストラじゃぁ無い。槍持って走るその横を90式戦車が駆け抜けたよな。嗚呼、このミスマッチ!どこぞのテーマパークなんかじゃぁ絶対に味わえない参加型のアミューズメント体験だ。
いいなぁ!羨ましいぜっ!いいか、この感動を忘れちゃいけない。親爺になっても、ひなびた青春の想い出として何度でも語り継げ。相手から疎まれても男一生の想い出として語るんだ!きっとその時の君達は「輝いている」はずだ。(俺のようにな!)
ふぅ・・・ちょっとばかし年甲斐もなく興奮しちまった。気を取り直して作品の感想も書かせてくれ・・・
そりゃぁ、前作に比べりゃツマラナイ。これは確か。前作は一時期大流行した「If戦記モノ」の元祖とも言える作品で、そこにあったのは戦国と現代とのギャップが面白かったのだ。これは『猿の惑星』にも通ずるSFならではの醍醐味なんだけど、本作にはソレがまったく欠如していた。
鹿賀丈史率いる第一陣が初めて戦国時代にタイムスリップした時に、ほんの数シーンにソノ驚きと困惑が描かれていただけ。ちょっと待ってくれって!これだけ大きな風呂敷拡げといて、一番肝心な旨みは省略ですか・・・
そりゃ、前作での千葉ちゃん率いる一隊のパノラミックな白兵戦を我々は既に体験しているから、そこの辺りは想像すりゃいいんだけどね・・・やっぱり「IFモノ」の楽しみは旧来のものと最新のものとの闘いの有り様なんだよね。
最新の兵器を駆使しながらも倒れ逝く者。圧倒的な兵器に対して絶望的な闘いを挑む者。これらのドラマが「IF」の世界を夢見させてくれるじゃないのだろうか?
本作で描かれたのは「自衛隊VS自衛隊」。舞台設定が戦国時代というだけであって、「過去VS現代」の面白さは排除されている。言ってみれば『地獄の黙示録』の日本版ではないか?
それはそれで面白いのだが、近接戦闘ばかりなのでアクションシーンは異様にこじんまりとしてしまった。ただのアクション映画である。少なくとも前作には壮大な(?)対戦車戦やら対ヘリ戦やらで真田広之が大活躍した爽快感があった。
嗚呼!本当に勿体無い。ここはやはり正等なる続編である『続・戦国自衛隊』を三田村海曹を語り部として映画化すべきだったのではないだろうか?
だけども、それでも、それでも俺は本作を絶賛したい。分かっちゃいるけど、このミスマッチ感覚は映画ならではの面白さがある。大甘だけれども★4を付けさせて欲しい。過去の前作にエキストラ出演したっていう「しびれる想い出」が★を一つ二つ甘くさせているのは重々承知の★4っつ!
PS,まっ、それはさておき、俺はやっぱり羨ましい。仕事と年齢制限さえなければエキストラ募集に応じたかったぜっ!
PS,間もなく光栄から『信長の野望』の最新版が出る。俺のPC歴は『信長の野望』とともに買い換えてきたと言っても過言ではない。ところが前作では俺のPCはパワー不足で作動しなかった。発売日は迫っている。PCの買い替えを妻におねだりしている最中なのだが、状況は厳しい。
で、光栄さんにお願いがある。俺ならオプションシナリオに『1547年:天導衆現る』ってのを追加企画するんだけどねぇ。これなら絶対に買いですね。
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