[コメント] カサンドラ・クロス(1976/独=伊=英)
恐怖と憤りの2段重ね。手加減のない演出に好感が持てる。
軍側の兵だけでなく、なんの罪もない一般人も理不尽に陸橋から落下するラスト。理不尽なアクシデントは実際の人生でもままあることです(今日日のハリウッド映画だと無理やり軍側の兵だけ列車に乗せて落としそうです)。
また、悪性肺炎を引き起こすウィルスの恐怖をまず見せつけ、途中で肺炎が治癒した乗客を口封じのために抹殺しようとする米軍(=人間)の非人道ぶりを2段重ねでジワジワと煽る演出もうまいです。
目に見えないウィルスが列車中に広がっていくさまを「シャララララーン・・・」という効果音で表現したり、大柄なのに軽快なアクション&マーティン・シーンを厳しく叱責するリチャード・ハリス(あまりの迫力にマーティンがまるっきり小物に見える)の演技も印象に残りました。
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