さっきこの計画を知ったばかりの人間が、横から現れて大活躍する。何年もかけて地獄の工作員特訓を受けたであろう奴等とか、息子の死を引きずって寝返るのだとか、絵を書くのが好きなのに・・・な奴とか、汗臭いドラマチックな奴らを差し置いて、主人公は城東高校出身（東京の普通レベルの高校。なんで履歴書をわざわざアップにしたんだか。）の一番普通っぽい中年。

こういう派手な話で主人公が地味だと、テンションが下がるに決まっている。珍しいパターンでいこうとしたのかもしれないが、こりゃ失敗だ。貴一なんて、あそこまでして爆破に執念燃やす理由が理解できなかった。ラストの不死身振りはB級香港映画かと思ったよ。