…なんて、観た人にしか分からないようなフツーのコメントだけ残して、採点もあえて目立たないような★３くらいにしておいて、実は裏で「あの映画面白いよ！」なんて宣伝しようかとも思ったのだけれど、やはり抑え切れなくて★５献上。

やはり自分にはスパイは無理なようだ。

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冗談はさておき、この映画は例えば、間違ってもキネ旬とかでベストワンを獲るような作品ではない。けれど、この何とも言えぬギャグのセンスは絶対に評価されるべきものだと思う。近年これほどまでにツボにはまった喜劇はなかった。しかもこれが自分を失いかけていた主婦の再生物語だというのだから堪らない。ラストも、何とも言えぬ感動があった。

役者がいい。全ていい。ひと皮むけた上野樹里や度肝を抜かれた蒼井優をはじめとして、岩松了やふせえりは勿論のこと、岡本信人の父親に至るまで、これほどまでに巧く役者を使ってくれたらもうそれだけで十分なのに、話も面白いんだから言うことはない。

何だか妙に印象的なタイトルのように、決してフツーではない至福のひとときを提供してくれる作品であった。