[コメント] ヒトラー 最期の12日間(2004/独=伊=オーストリア)
見ていて全編漂う死臭。この死生観は沖縄玉砕の日本を思い浮かべてしまう。取り憑かれたように死にゆく人たち。改めて戦争での敗戦の意味を思い知らされることになる。ベルリンの戦争末期の混乱を、嘗め尽くしたように這い続けるこのカメラはけれども美しい。
美しいが、現実は残酷だ。
改めて人類がいまだに起こしている戦争と言う名の殺戮は一体全体何なんだろうと問う自分は見終わった後、意気消沈している。観客の多くはみんな頭を垂れている。
分かってはいてもかなり衝撃的な映画であった。
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