[コメント] 彼女について私が知っている二、三の事柄(1966/仏)
映画を見終った人むけのレビューです。
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20数年ぶりの再鑑賞。 18,9歳の大学生の頃、初めて観たゴダール作品がこれだった。 場所は池袋の(旧)文芸座。同時上映は『アンダルシアの犬』と『小間使の日記』。 その時から「ブニュエル好き」「ゴダール嫌い」が始まった。 その後、何を見てもブニュエルは面白かったし、何を見てもゴダールは嫌いだった。『勝手にしやがれ』も『気狂いピエロ』も世間が言うほど面白くはなかった。
2002年、30歳半ばで観た『はなればなれに』が滅法楽しかった。その後、『軽蔑』も面白く観た。 年齢を経てゴダールアレルギーを克服したのかもしれない。いやむしろゴダール楽しいかも。しょーもない幼稚な映画を観ると「もっとゴダールみたいなのが観たいんだよ!」とさえ思った。もしかしてゴダール好きかも。などと思っていた。
やっぱり、だめだったぁ〜。
「これこれ!ゴダールキターーー」とウヒウヒ言ってたのは最初の15分だけで、あとはひたすら退屈。 なぜ退屈かと言うと、この映画には葛藤も成長も無いんですね。 いや、事件なんか起きなくたっていいんですよ。登場人物の気持ちが動けばいいんですよ。 そうした小説じみたことを避けたというならそれでもいいんです。映画は常に大衆娯楽小説である必要はなく、散文でも論文でもいいんです。だとしても、この映画には「何故」という考察も「どうなった」という結論も無いのです。 ただただひたすら、資本主義批判を繰り広げるだけ。 90分一方的な悪口だけ聞かされてみ。退屈するから。
(09.12.20 渋谷シネマヴェーラにて鑑賞)
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