心理カウンセラーウンパ・ルンパです。　（もしかしたら唯一の）女性ウンパ・ルンパの登場の時もそうでしたが、出てきた瞬間に爆笑。あの「名医」面ったらない。そもそもジャングルの奥地に住んでいた民族に、カウンセラーまでさせるウィリー・ウォンカ。さすがに大金持ちヒッキーは自宅でなんでもまかなう。まったく働き者なウンパ・ルンパ族（そしてディープ・ロイ）。

とにかくウィリー・ウォンカのいちいちの表情・言動がつぼにはまってしょうがない。時折見せるジョニー・デップの静かで尖ったするどい表情。童話の主人公を演じていても、彼らしい鋭さは消えていなかった。しかしほんと、こっち（コメディー）側にもキレた演技を見せられるジョニーはほんとに凄い！またやってほしい。

そしてウォンカを見ていて思ったのは、ティム・バートン自身がウォンカみたい。才能があって自分も人も楽しませることが好きなくせに、内気で人に批判されるのが怖い。自分の才能や美意識は最高だと信じているけど、人の意見を聞くのは勇気がいる。一人で創って一人で楽しむのも結構好きだけど、誰かにも見せたい。見せたい。見せたい。見せちゃえ。でも文句は言わせない。みたいなところが。

とにかく、こんなに大声で笑っても周りをはばからなくていい映画を観に行ったは久しぶり。 チャーリーのおじいちゃんの「ヤッピー！」も最高。（ていうか元気やん。） チャーリーがゴールデンチケットを手にした時は、なぜか感動してちょっと涙ぐんだ。（題名からして彼が工場へ行くのは分かりきっているのに） このティム・バートンランドはほんとにオカシかった！（05/10/9 MOVIX京都）