多分本当に言わんとしていることは、「人は皆ウ●コだけれどそれゆえに愛おしく美しい」てなところなんだろうけど、この映画、登場人物の陶酔というか、自己肯定感が強すぎて、「それゆえに〜」以降の部分をグリグリ押し付けられてるみたいでしんどい。「そうなの。ホラ、あたしって痛い女でしょ？バカでしょ？でも今日も精一杯生きていくの。だって人間だもの」「俺って駄目な男だよな。でも誰も傷つけたくないんだ。だから二股しちゃうのさ。ホールミータイ」………くわー！相田み●を大ッキライなんだよあたしゃー！！

　何というか、自分は少女漫画の世界をはるか昔に卒業しちゃったんだな…いや、昔から少女漫画とはそりがあわなかったから、入学する前に卒業してら…と目尻の小じわの向こうから一抹の寂寥感がじわじわと沁み出してくる、かような映像体験でございました。

　あ、後、「世にも不気味な入浴シーンがある映画」という点では夫婦で意見が一致いたしました。