中国で発見した原始人のミイラに憑依していた宇宙生物にスナッチされる人間の恐怖を描いたホラー映画。

邦題だとゾンビ映画っぽいが、ゾンビが登場するのは終盤だけで、全体的にはＳＦスナッチホラー映画という印象。

生物に憑依し、脳に記憶しているを情報を吸収し人間を殺す宇宙生物の設定が結構斬新で、主人公の考古学者や博士が謎の怪死事件の被害者を解剖したり、原始人のミイラの眼から宇宙生物の正体を暴いたりして、徐々に犯人の宇宙生物を追い詰めていくストーリーはなかなか見応えがある。

宇宙生物が人間の脳から吸収した情報を駆使して、もっと人間を欺くような展開があれば良かったが、後半で正体を暴かれた宇宙生物が、一転、今まで殺した死体を操って主人公たちを追い詰めるところは緊迫感があり、役者の安定感のある演技も相まってホラー映画としてはなかなかお勧めできる。