『チャイルド･プレイ』シリーズの第三弾｡

前作同様､同じスチュエーションでチャッキーが殺人を繰り広げるだけで､映画としては目新しさは全く感じられない｡

特に今回は恐怖感が感じられない分､大きく評価を下げた｡前作はまだ恐怖感はあったが､この映画はチャッキーが正体を知られた子供を利用して同士討ちをさせるという展開自体がすでに内容を薄っぺらくしている｡また､チャッキーを見ただけで心臓発作を起こして死ぬ上官とか､チャッキーの髪をバリカンで刈ろうとする軍人とか､ホラーにしたいのかコメディしたいのかわからない中途半端な伏線もどうにかしてほしい｡この映画で印象的だった点といえば､髪を刈ることに熱心な軍人がチャッキーやアンディなどの他の登場キャラ以上に異様に目立っていた点だけ｡

チャッキーが軍事学校で殺戮を広げたらどうなるかと言うアイデアはいいと思うが､内容は全然伴っていないし､面白くもない｡終盤の同士討ちのシーンは何か安っぽい戦争ドラマを見ているようで苦笑いしてしまった｡

役者の演技も酷いし､内容も酷く､取り柄がない映画ではあるが｡序盤のおもちゃ会社の社長を殺すシーンだけは恐怖感が感じられてよかった｡