[コメント] シンデレラマン(2005/米)
号泣!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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栄光と転落、そして復活への道が一気に描かれた素晴らしい映画でした。 とにかく泣いた泣いた。これほど泣かせてくれる映画も久しぶりですね。
時は1930年代。
要するに大恐慌時代の実話なんですね。
話は至ってシンプルなのですが、映画の通して貫かれている誠実な生き様と、その極貧生活の中で表現される家族の愛情表現が見事。
落差が大きいだけに、最後に取り戻す栄光の感動が大きかった。
ひとつは大恐慌の凄さ。マイナスのスパイラル。誰もがこの貧しい生活の中で困窮し、そしてお互いの関係が悪化する。いつの間にか夫婦の関係も・・・というスパイラルである。このあたりの表現がリアルで、見る方は辛い。
レニー・ゼルウィガーの演技が素晴らしい。 なぜ彼女はこれほど健気なのか、と思わせる素晴らしさ。 極端に美人ではない。だから貧困生活を送る妻としてはうってつけだ。 しかし、気品を失わない。彼女の演技も泣かせる。
ロン・ハワードは究極に行き着いたか? 『ビューティフル・マインド』の甘い表現や『ダヴィンチ・コード』の出来上がった美しさではなくて、自らが表現したい映画にたどり着いたような気がする。
冬のニュージャージーの貧しい貧しい生活の舞台と、いくつかの素晴らしいシーンに最高の賛辞を送りたい。彼の最高傑作だと思う。
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