アイデアは面白いけど映画化するには無理があるだろうなあ…。 多分、原作は色々な心理戦が詳細に描かれていて面白いだろうが、 映画化すると監督の趣味でそれが消えちゃうから一気に白ける、 それがこの手の映画のお約束である。

それなりの人気俳優を使い年功序列ではないキャスティングをしているので、 見た目的にはまあまあ楽しめる。

どうせなら事件のシーンも上手くクロスさせて時系列で遊べば、 癖は強くなるが面白くなったと思う。

子役時代に堀北真希では成人した内山理名とあまり年代が変わらないので、 成人したインパクトがない。 どうせなら人気の子役俳優を使うか内山理名をやめるかってとこかな。

出番の少ない小日向文世と緒形直人はさすがはベテランの貫禄。

緒形直人は童顔でいいひとイメージが強いが、 意外とこういうキレたら怖いみたいな役が上手いのはキャリアがモノを言うのか、 緒形拳の息子という肩書きは伊達ではないのか。