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[コメント] 月世界の女(1929/独)

無声147分。そのうち宇宙で過ごすのは、最期のほんの数十分間足らずである。延々と白々しい室内劇(主に三角関係のメロドラマ)が続いたためか、ロケットが出る頃にはくたびれ果てて、酸素の在る月くらい全然許してしまえる。何故ならそこには確かに「空気」があったから。
町田

画面は綺麗である。装置は立派である。しかし6年後にソ連で作られた『宇宙飛行』と比べると、科学そのものに対する愛情に乏しい。ラングは健闘していたが、いくらなんでもこれでは話が大人し過ぎ。ハッタリのかまし様も無かったのではないか。

(@朝日ホール/ドイツ連邦アーカイヴの復元版 無声)

(評価:★3)

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