[コメント] 空中庭園(2005/日)
豊田利晃の初の女性映画と思いきや、骨太の人間ドラマに仕立てている。その鮮やかさ。男がなぶりながら女を解体するその面白さ、すごさ。
やはりこれは男の映画だぞ。
回り続けるカメラに酔いそうになる自分を抑え、計算尽くめで家族を作ろうとした実は大人になりきれていない可哀想な女の実態が浮かび上がる。
一見、怖い女も実は救いを求めている純朴な女なのだ。そんな女を小泉が好演。
何よりも大楠道代のあでやかさ。大きさ。素晴らしい。
豊田利晃、やってくれました。セリフも一つ一つ毒気があり、面白かった。
そう、まさに、現代の家族って、空中庭園のようにはかなく、学芸会のようなもの。 だけど、それはちょっとしたことで壊れもするが、しっかりと根付くこともある。 それが人間の生業だからだ。
またまた豊田利晃の男の力を感じる。秀作。
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