[コメント] 生きる(1952/日)
『生きる』、もうひとつのメッセージ
私は、潰瘍持ちである。入院したこともある。そういう私には、この映画のもう一つのメッセージが聞こえてくる。
前半、病院の待合室でのシーン。
偶然隣り合わせたおっさんの「私の推察ではねえ、、」で始まる、胃癌に関する薀蓄は、主人公志村喬の頭を飛び越えて、客席の私の胸に突き刺さる。あの症状、ほとんど当てはまってるよ!と言うか、日々ストレスに苛まれる現代人なら、皆様も多少は心当たりがあるはず!
ひょっとして、このシーンは、志村喬の境遇を自らの問題として引き受け、疑似体験させる為の巧妙な仕掛けなのか?(←ほんとかよ?)
という訳で、個人的には、この映画を観ると、本来の映画の持つメッセージ以外に、「不摂生は止めよう」、「たまには病院で検査しよう」、、、等々「健康に十分留意して、日々を生きる」と言う、もう一つのメッセージまで受け取ってしまう。
ちなみに、鑑賞後、一緒に見に行った友人に、「○○さん、体に気を付けて長生きして下さいね。」って言われたのも、堪えたなあ。
まあ、時々はこの映画を見て、日々に対する警鐘とした方がいいかなあとしみじみ思う今日この頃です。いろんな意味でね。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。