[コメント] 単騎、千里を走る。(2005/香港=中国=日)
監督、健さんが好きなんだね。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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健さん主演のドキュメンタリー作品としては画期的かもだけど、張監督の健さんに対する思い入れが強過ぎて、どことなく空回りしてしまった感。健さんの魅力を全部詰め込もうとして、時に監督の勘違いまで作品に封じ込めてしまった。
例えば中国へ渡航した冒頭、ガイドが「刑務所の取材は無理です」と丁寧に理由を説明しているのに、健さん、ガイドをシカトして彼女の目の前を無言で通り過ぎ、送迎のドライバーに「Uターン、わかる?Uターン」。それって硬派でも何でもなく、我儘で頑固で無愛想なだけじゃないスか。。。
たぶん物語の中核なんだろうけど、李加民の演劇自体にはたいして意味が無かったという結末。それまでの健さんの奮闘ぶりがやるせないくらいに懸命だった(ビデオレターまで撮っちゃったり)だけに、発覚した時には壮大なコメディーと受け取られたのか、劇場内に若干の失笑がこぼれたほど。
ヤンヤン(カンカンだったかな?)という子どもとの触れ合いは良かった。関係が自然だったし、やはりドキュメントとして場の雰囲気がよく醸成されてると感じた。メイキングを事前に見、李加民自身の背景を知っていたこともあって純粋に演技だけで泣けたわけじゃないが、彼のシーンが特に良かった。
健さんも認めてるけど、やっぱ張監督は『初恋のきた道』かな。今度は健さん抜きで、健さん的な作品を撮って欲しい。
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