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[コメント] カミュなんて知らない(2005/日)
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★5「物語」がはじまる以前の混沌。 [review] (ちわわ)[投票(6)]
★5確かに人の心の深淵には己も気づかぬ得体の知れない衝動が潜んでいるもので、常識や規範に封印されたその非合理的衝動は、ある状況や思いが飽和点に達したときに誰にも解せぬ行動として日常の中に立ち現れる。心の不可視的深層に共振する軽やかだが不気味な映画だ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(5)]
★5いやあ、面白かった。そういう映画ってファーストシーンから何かあるよね。この映画もそのカメラの長回しがかなり個性的で最初からわくわくした。 [review] (セント)[投票(5)]
★5「これは映画の話だから」とか「映画の中だけのことさ」というまやかしの一切を否定する映画。 [review] (chokobo)[投票(1)]
★5ほとんど地元の人間としては見ないわけにはいかない。冒頭の例のシーン、わざわざ長回しの蘊蓄を語ってしまうのはあざとい気もするが、それでも興奮は隠せない。 [review] (ガリガリ博士)[投票(1)]
★4オタクな引用、参照のオンパレード。の割には、不思議な位「衒い」というものをあまり感じさせない。無邪気に、軽快に、映画のあれこれに言及する傍らで、見えない不穏な空気が常にそこには流れている。 [review] (くたー)[投票(6)]
★4実在した理不尽な少年犯罪からヒントを得た作品であるが、そのテーマより大学生達のダラダラとしたサークル活動や、恋愛などどこか怠惰な学生特有の「雰囲気」が上手に醸せている。時折フランス映画の様な印象。役者も脇役迄好演で、バランスを崩す危うい吉川ひなのと、シャープさと知性を光らせる黒木メイサが際立つ。鈍臭い前田愛は完璧にスクリーンで霞むが劇中でモテるのも何となく大衆心理をついている。 [review] (TOBBY)[投票(1)]
★4登場人物が皆、どことなく不気味。ほんわかしたムードで始まるのに、どんどんえも言われぬ独特の緊張感を醸し出す。柳町光男の作品は『火まつり』しか見た事無いが、伊達に鬼才と言われてないなぁ。もっと見てみたい。['07.3.16新文芸坐] [review] (直人)[投票(1)]
★4こんな映画作ったらどうなるのか、試してみたかったのかもしれない。 [review] (ナム太郎)[投票(1)]
★4人間は小さなたくさんのコミュニティに属して生きている。大学というその中でこんなに複雑に絡まって、そして深いところまで落ちていく。ラストの演出は少し驚きました。 (あちこ)[投票(1)]
★4ラストに至ってそれまでの数多い映画への言及、技法の参照が、現実と虚構の狭間を垣間見せるため周到に設計されたものと分かり、思わず手を打った。不自然に動くカメラワークも観客の「視点」を意識させるためのものか。良い場面・良い演出がたくさんある。全編に渡り、風が吹いているのもいい。 (赤い戦車)[投票]
★4すげえうまい!っていうのが率直な感想。映像、台詞回し、演出のどれもががっちりかみ合っている。大学生の不安定さをこういうオヤジ監督が表現できるってのにただただ感心。もっとこういう映画みたいなーって思いました。 (K-Flex)[投票]
★3大学らしいペダントによる映画へのオマージュかと思っていたら、むしろ「大学らしい」混沌の中のごちゃまぜパロディ風味のスラップスティック。ただ、死や破滅と隣り合わせにある状況を、そのまま死や破滅と結び合わせたリアルな方向へ持ってゆくべきだった。毒気のない予定調和はどうにも愉快ではない。 [review] (水那岐)[投票(1)]
★3とりわけ重い責任を背負わされることもなく、それぞれが好きなことに打ち込んでいる大学のサークル棟。だがそこは地上の楽園ではなく、全体がふわふわと浮かび上がり、やがてぐねぐねとうねるような異空間であった(責任を背負っているはずの教授もこの異様な空気にあてられている)。大学時代にこんな感覚をおぼえたことがあった。黒沢清の作品とも似た雰囲気を感じさせる。(★3.5) (グラント・リー・バッファロー)[投票(1)]
★3面白いんだか、どうなんだか。監督、若い映画作家たちへの目線が好々爺になってませんか? (kenichi)[投票(1)]
★3「不条理」をドラマが扱って半世紀、もう出がらし状態であり、ここでは主題を穿たない方便の機能しか果たしていない。 [review] (寒山拾得)[投票]
★3大学生の箱庭世界あるあると、映画的な絵作り。幾つかのシーンにはとても感心させられます。 (Soul Driver)[投票]
★3ラストのおばあちゃんが一番上手い。73/100 (たろ)[投票]
★2君ら知ってんじゃん、カミュ。 [review] (林田乃丞)[投票(1)]
★2カミュなんて知らない世代を知らない映画。長回しとかパロディとかに囚われていないでもっと“今”を見ろよと思う。本田博太郎演じる元映画監督の教授は柳町監督のパロディだったりして!中泉英雄はものすごく良かった…やっぱり監督がアッシェンバッハだ!いや私か! (レディ・スターダスト)[投票(1)]