[コメント] 影武者(1980/日)
この映画、よくも悪くも「クロサワ」である。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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このリアリズムはさすが黒澤である。馬とヒトの量が違う。
冒頭の3人の構図。影武者とは何かを絵でみせる演出が息をのませる。
野田城攻めの場面で、泥まみれの伝令が場内の死んでいるようかのように見える兵卒の間を走りに抜けていく。 クロサワの見事な演出である。
が、しかし
この映画クロサワにしては、過去の白黒での作品のような汗臭さや匂いが無い。 その辺りを期待してこの映画を見れば、冗長さと尊大さが鼻につくのかもしれない。
この映画でのクロサワは、みごとな映像画家である。 動く絵とはこのようにして描くのだ。と3時間説教されている感じだった。
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