[コメント] ホテル・ルワンダ(2004/伊=英=南アフリカ)
映画を見終った人むけのレビューです。
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フツ族とツチ族の内戦の一時を描いた本作。
終始やられっぱなし逃げ通しのツチ族。 エンドローグ直前には ”紛争後フツ族はコンゴに逃げ、フツ族が去った後ルワンダには100万もの死体が残ったという...(だっけな?)” とありました。
これではフツ族が悪と言わんばかりの描写、一概にそうとは言えないのでは?と、その点が残念でした。 そう言った一言でも付け加えてあれば良かったのに…。
こんな惨事にルワンダを見捨てた各国…憤りを感じた人達等、題材はとても良いのに、善悪つけたがる?付けてしまった?ところに、この映画の商業意識を垣間見た感じで嫌な感じがしました。
これが史実なのですか?これが全てではない、史実の一部として観なくては、、と頭では分かっていても、鑑賞中は悪として描かれていたフツ族に激しく憤りを覚え、悔し涙が止まらなかったです。
ジャック(ホアキン・フェニックス)の、傘を断り 「恥ずかしい」 や、 ルセサバギナ(ドン・チードル) の 「妻や子供が、ナタで嬲り殺しに遭う位なら、ビルから飛び降りて欲しい。」 この言葉には、 特に強く心揺さぶられました。
ルセサバギナ(ドン・チードル) がホテルに人々を匿い救った件は、映画を観る限り、あれよあれよとそうなってしまい、結果的にこうなった(多くの人々を助けた英雄)感が否めませんでしたが、それでも偽善者ではない等身大の良い人が描かれていたと受け取れ良かったと思います。
'06.02@チネチッタ
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