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[コメント] ジャーヘッド(2005/米)

いままでの「戦争映画」とはずいぶん違った、あえて言うなら「一人の男の目線から見た戦場」の映画か。驚いたのは『地獄の黙示録』と『ディアハンター』という代表的な超反戦映画の使い方・・・。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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かたやあ「戦意高揚」のために(「ワルキューレの騎行」の大合唱付き)、そしてもうひとつは戦地の夫に送りつけた、妻の不倫SEXビデオ。どっちも強烈でした。

ドンパチするだけの従来の戦争モノとちがい、戦場にいったのに、ただひたすら待たされる一人の男の目線から見た話。だから戦場をワイドに撮ったり、クレーンやヘリからの撮影もない。いままでに見たこともないタイプ。

変なヒューマニズムも、ラブロマンスもない、主人公自身の「身の丈」の目線と、遠い「戦況」のギャップが、やたらリアルだった。ドキュメントっぽいインタビューのシーンなども洒落ていたし。

主人公のジェイク・ギレンホール、ずいぶんたくましくなりましたね。どちらかというと細身のティーンエイジャーみたいな、「少年っぽい」役が多かったのに(『遠い空の向こうに』『ドニーダーコ』『デイ・アフター・トゥモロー』など)、ずいぶん体格もがっしりとして、いまどきのアメリカ青年を熱演。脇にもいい役者が多いけど、やっぱり彼の熱演あってこそ。

5点は大盤振る舞いだけど、「いい映画」だと感じたからOK。

(評価:★5)

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