コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 柔道龍虎房(2004/香港)

説明が足りないのではなく、説明されるべきことは冒頭から全て画面上で示されているのだ。そして映画を展開していくのは全き「運動」であり、4台の机をまたぐモンタージュの混沌とその後の日活映画(照明といい、鈴木清順を思い出す)の如き大乱闘に興奮し、女の背中を追いかける男の笑みと、靴を取りに戻る女を捉えた長回しに泣かされる。まさしく映画の結晶である。ジョニー・トー最高作の一つとして推したい。
赤い戦車

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







主人公の目が見えないことは、終盤台詞で語られるよりも早く見抜けた(よろめいたり壁に手を付いたりするショットがあまりに多かったので)が、どうもその辺は場面によっては結構常人と同じように見えてそうだったりして、割と適当か。ま、その辺りの疑問を吹き飛ばすほどの力が演出に備わっていたので良いではないか。とても面白い。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)movableinferno[*] disjunctive[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。